第4章 バスコ
そしてその日の夜、蛍介達が遊び終わり解散しようとした頃
チリン
「いらっしゃいませ…ば、ばあちゃん!?」
淑「こんばんは、息子がお腹が空いたって言うんでねぇ」
なんと夜の11:00頃にばあちゃんがコンビニに来たのだ。
「まさか…」
は勤務中だがメッセージを開いた。
すると
遊「ちょっと目を離した隙にばーちゃんがいなくなった…」
「もしこのメッセージに気付いたなら一緒に探してくれ…でも厳しいか…」
「探してきます」
と遊からメッセージが送られてきていた。
「やっぱり…」
淑子はこの頃徘徊をするようになっていた。そういう時は大抵のことなどはもう頭にない。
「"コンビニに来たよ、迎えにきて"っと…送信。よし。ばあちゃん、お兄ちゃんが迎えにくるからここで一緒に待とう?」
淑「息子が腹を空かせてるんだ…」
「息子って…お父さんはもう何年も前に死んじゃったでしよ?」
淑「人の息子を死んだなんて失礼だねあんた」
「うん、そうだね、ごめんね」
淑「こんな店員がいるとこで買いたかないね」
そういうと淑子はコンビニを出て行ってしまった。
「え、ちょ、ばあちゃん!ど、どうしよう…し、仕方ない…」
は"休憩中"と張り紙を貼り、鍵を閉めて淑子を追いかけた。
「ばあちゃん!」
しかし淑子が足を止める様子はない。
「はぁ…はぁ…なんでばあちゃん徘徊してる時はあんな早いの…ばあちゃん!!」
は追いかけ続けた。
蛍「あれは…ちゃん…?バイト中なんじゃ…」
イケメンの蛍介をおぶる蛍介はおばあさんを追いかけるの姿を見かけた。
バスコは先ほど蛍介や流星がやったゲームセンターの外に置いてあるパンチングマシーンのそばにいた。
元の体の蛍介のパンチがかすったパンチングマシーンは少し破けていた。