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外見至上主義に抗いを

第4章 バスコ


蛍「今日の夜友達と集会をするんだけど良かったらちゃんも来ない!?」

「友達?」

蛍介が3人の方を親指で指さして言うので、蛍介で見えないはひょこっと顔を横に出し3人を確認した。

蛍(あ、勝手に誘ったらダメだよね、ちゃんと確認取らないと!)
蛍「ちゃんもいい?」

3人は"お、おう…"と頷いた。

(3人とも蛍介くんのこと敵視してた感じだったのに…急にどう言う風の吹き回し…?)

蛍「いいって!どうかな!」

「誘ってくれてありがとう、蛍介くん。でも私今日コンビニのバイトなの。ごめんね」

蛍「そっかぁ…残念だな」

「私も残念。また今度誘ってね」

蛍「うん!もちろん!」


女子1「ちょっと今の聞いた?」
女子2「聞いた聞いた。蛍介くんからの誘い断るなんて何様のつもり?」
女子3「しょうがないよ。貧乏だから万年バイト野郎だし」

ガハハ!ウケる!などとを貶す言葉が教室でチラホラと飛び交った。

蛍「…」
蛍(ひどい…ちゃんのことを…頑張ってる人のことをそんなふうに言うなんて…)

「…」
(了承したらしたで文句言うのに…)



ヒョイッ



が呆れていると急に手に持っていたプリントの重さが無くなった。

蛍「あ…」

「?…四宮くん…」

プリントを持ってくれたのは四宮だった。

四「手伝うよ、何処に置くの?」

「あ、もう一個そこにあるコピー用紙持って実験室に行かなくちゃいけないの。重いでしょ。大丈夫だよ」

は先生のデスクを指しながら言った。

四「俺で重いならにはもっと重い。手伝う」

「四宮くん…ありがとう。じゃあ私はコピー用紙持つね」

はコピー用紙を持つと四宮と共に教室を出て行った。

蛍(そうか…僕もちゃんのこと手伝ってあげれば良かった…遊びのことで頭がいっぱいで全然気づかなかったや…)

蛍介はそんなことを思いながら2人が出ていくのを見届けた。
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