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外見至上主義に抗いを

第4章 バスコ


瑞「〜食堂行こ〜」

「うん、行こ」

2人が食堂へ行くと自分の分を取るのに並んだ。

「今日も混んでるね」

瑞「んね。あ、あれ見て」

「ん?」

瑞稀が指差した方向には蛍介と森永が一緒に座っていた。





そう、実は昨日森永は流星の取り巻きに呼び出され、蛍介とが働くコンビニで万引きを働いてこいと言われたのだ。
挙げ句の果てには森永と蛍介に殴り合えと言った。
そこで蛍介は自分と同じ森永と友達になりたいと思った。
そしてそれを助けてくれたのがバスコであった。




「蛍介くんと、森永くん?なんか、珍しい組み合わせだね」

すると流星とヴォーカルダンス学科の埼玉貴仁が喧嘩を始めたとの声が聞こえてきた。

瑞「またー?」

「あ、あそこにいるよ」

2人はドアの付近で一触即発の雰囲気だった。

翔「なんだよ、喧嘩か?埼玉と北原じゃん」

するとその近くのドアからバスコたち、バーンナックルが入ってきた。
そしてそこには遊の姿もあった。

「あ、お兄ちゃん、バスコ」

バスコが蛍介の横を通り過ぎると、蛍介はバスコに話しかけた。

蛍「や、やぁ!」

翔「転校生…ケンカ吹っ掛けてんのか?」
翔瑠はコソッとバスコに耳打ちした。
バスコはギロッと蛍介を睨んだ。

蛍「あ、あの…」

バ「なんだお前、俺のこと知ってんのか?お前、他人に屈したことねぇだろ」

蛍介は急に詰め寄ってきたバスコに困惑した。

バ「ルックスにも体格にも恵まれてるからって…調子に乗るんじゃねぇぞ」

するとバスコはものすごい力で蛍介の肩をグイッと掴んだ。

蛍「くっ…」

周りは"出た!"や"怪力の握力だ!"などガヤガヤと騒ぎ出した。

「バ、バスコ…瑞稀、これ持ってて」

瑞「え、ちょ、ちょっと!!やめなよ!…行っちゃった…」

はバスコを止めようと瑞稀にトレーを預け、歩き出した。
しかし


ギュッ、グググ


蛍「ご、ごめん…気を悪くしたなら謝るよ、他の人と勘違いしたみたいなんだ」

なんと蛍介はバスコに掴まれた腕を片手で解いたのだ。
周りも皆驚いた。もちろんも例外ではなかった。

「あのバスコの腕を…」
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