第4章 バスコ
男子生徒達「いーち、にー、さーん、しー」
男子1「だるいってー」
男子2「まじやりたくねー」
男子3「このままふけるか」
男子生徒も口々に言う中、蛍介は真面目に準備運動をしていた。
ジーーッ…
蛍(な、なんだろう…なぜか視線を感じる…)
蛍介が視線の方をみると
バチッ
蛍「あ…」
と目が合った。蛍介はそのままバッと目を逸らしてしまった。
蛍(め、目が…合ってしまった…!!視線の犯人はちゃん…?いやいやきっと思い過ごしだそんなの…あーなんで目を逸らしてしまったんだ…まるで僕がずっと見てたみたいじゃないか!!…よし…もう一度…もう一度だけ…)
蛍介が顔を上げるとはニコッと笑い、小さく手を振ってきた。
蛍「あぁ…」
蛍介はのあまりの可愛さにボーッとしてしまった。
女子達はそのまま集合をかけられたのか、こちらの様子を見ることなく、先生の元へと小走りでかけていった。
男子1「お、おい…今の見たかよ…」
男子2「あぁ…俺に向かって手振ってたよな…」
男子3「は?おめぇじゃねぇよ、俺だよ。にしても可愛すぎる」
の様子を見ていた他の男子たちも見当違いな事を言いながら、しどろもどろしていた。
四「…////」
四宮は蛍介に対してと分かっていたが、その笑みにやられたのは蛍介や他の男子達と同じだった。
そしてその様子を教室から見ていたものが2人いた。
翔「おうおう、相変わらず男子キラーしちゃってんな。本人はそれに気づいてないからタチ悪ぃぜ」
バ「…ホロリ」
翔「バ、バスコ、泣くなよ」
バ「転校生…許さん…」
翔「今日は食堂に行ってみようぜ、な?」
バ「うん…」
こうしてこの日バーンナックルは食堂へ行くことが決まった。