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外見至上主義に抗いを

第3章 転校生


美「アソコを撮ったぁ!?」

男子1「おうよ、見るか?」

「私パス」
はさっさとその場を離れ、自分の席に着き、四宮と会話をし始めた。

美「わ、私も!キモォーい!」

美玲はほんとは見たいと思っているものの、蛍介の手前ぶりっこをして断った。
蛍介も席についた。
すると他の女子たちが蛍介のそばに行ったため、美玲もすかさず蛍介のそばに行った。

美「蛍介ぇ、何してるの?遊ぼぉよぉ、美玲チャンと♡」

蛍「え…?」

蛍介が戸惑っていると先ほどの男子達が親の悪口まで言い出した。

男子1「あの雑魚ブタ、親もどうせブタなんだろうな」
男子2「ブタだからブタを産んだんだろーよ」
男子3「ンなこと言ってブタが親ブタ連れてきても知らねーぞ、ククク」
男子1「そんときはブタ2匹並べて脱がせてやりゃいいんじゃねーの?」
男子2「爆笑、まじウケる!」
男子1「子ブタのせいで可哀想に」
男子2「お前マジやめろククク」
男子3「俺ならそもそも産まねーけどな」

蛍「あ、あのさ…」

「親のことまで悪く言う必要ある?」

蛍介が耐えきれず、言おうとすると先にが口を開いた。

蛍「あ…」

「親には会ったことも見たこともないんでしょ?ならそんなに言わなくてもいいんじゃないかな。どんな子にとってもたった1人の親だろうし…そんなに言うのは少しひどいと思う」

女子1「やだぁ、何蛍介くんの前だからっていい子ぶっちゃって」
女子2「もしかしたら自分も経験あるのかもね、貧乏だから」
女子3「まあ、親が貧乏だからもああなんだろうしね」

蛍「僕もそう思う。関係のない人のことまで、その人の家族のことまで、悪く言うのはやめなよ」

その言葉で女子は口をつぐみ、男子も恐れ慄いた。
ただ1人を除いては。

ガンッ

机が蹴り飛ばされた。

流「おい、いい根性してんじゃねーか。立てやコラァ」

流星は座っている蛍介の前に立った。
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