第3章 転校生
しばらく勤務を一緒にしていると、遊がおもむろに口を開いた。
遊「顔、どうしたんだ」
蛍「え!?」
蛍(顔何かしたっけ…はっ、も、もしかしてブサイクすぎるから!?)
遊「目も腫れてるし口元も怪我してるだろ、お友達のイケメンくんにでもやられたのか?」
蛍「え、い、いや違うよ…ただ…」
蛍(な、なんだ傷のことか…心配してくれるんだ…でもクラスメイトからやられたって言ってまた問題起こっても嫌だな…)
蛍「こ、転んだんです…さっきゴミ捨て行った時に」
遊「…そうか。何かあったら言え」
遊はすぐに嘘だと分かった。
そしてその傷は友達のイケメンにつけられたものだと、思ってしまった。
それを翌日バスコに言ったのは言うまでもない。
蛍介は翌朝学校へ行った。
蛍「あ…」
すると教室へと向かうため廊下を歩いているを発見したので走って追いかけた。
蛍「おはよう!ちゃん!」
「あ、おはよう蛍介くん」
蛍「昨日は無事に帰れた?」
「え?」
蛍「あ、あぁ、いや蛍介が心配してたからさ」
蛍(この体ではバイト行ってなかったや…)
「あ、うん、帰れたよ」
蛍「ならよかった」
「優しいね、蛍介くんも、小さい蛍介くんも」
蛍「そ、そんなことないよ…ちゃんも優しいよ、あ、お兄さんも優しかったよ!」
「蛍介くん、お兄ちゃん知ってるの?」
蛍「あ…って蛍介が言ってたから…ちゃんのお兄さんも優しい人だったって」
「そうなんだ、そう思ってもらえて良かった(ニコッ)」
蛍「っ…」
ガラッ
教室に着いたので、蛍介が顔を赤くしながらドアを開けると、美玲や流星たちが昨日の蛍介をボコボコにした話をしていた。
美「あ、蛍介!も!おはよう!」
蛍「おはよう」
「おはよう、美玲」
美「2人ともおいでよ!面白い写真見せてくれるんだって!」
男子1「お…おう…お前らも見るか?」
美「で、なになに?」
男子1「昨日流星がぶっ飛ばしたブタのヌード写真」
蛍「……!!」
美「えーー!ヌード!?」
は隣にいた蛍介を見ると、蛍介は拳を握りしめていた。