第3章 転校生
翔「そういやあの転校生はどんな感じなんだ?」
「すごく優しい人だよ、イケメンなのに嫌味がなくて」
翔「そうか…」
「うん、あ、さっきまでバイト一緒だった人も蛍介くんの友達なんだよ」
翔「そうなのか、その友達はどんなやつだ?」
「いい人だよ、その人も名前蛍介くんて言うの」
翔「同じ名前か珍しいな」
「んね、でもなんか2人とも、自分に自信がない感じはするかな。何か嫌な目とかにあったりしたのかな」
翔「そう見せかけてるだけかもしれねぇぞ?そういう奴にこそ気をつけろよ」
「はいはい」
翔(本気で言ってるんだがな…)
そんなことを話していると、分かれ道までやってきた。
「ありがと、送ってくれて」
翔「おう、気をつけろよ」
「うん、じゃあまた」
翔「またな」
翔瑠はの姿がなくなるまで見送った。
翔「よし、俺も帰るか」
翔瑠は携帯を取り出しバスコに連絡した。
〜メッセージ〜
翔「に偶然会ったから送ってきた」
バ「俺もまだ帰らなければよかった…」
翔「転校生の話聞いたぞ」
「優しい良い人だってさ」
「が言ってた」
バ「イケメンなのに…騙されている…悪いヤツだ」
翔「まあ今度直接確かめようぜ」
バ「うん」
バスコは翔瑠からきたメッセージをみて、ホロリと涙を流すのであった。
ーコンビニー
あのあと蛍介の元に流星がやってきて、ボコボコにされ、恥ずかしい写真を撮られてしまった。
チリンッ
蛍「いらっしゃいませ」
遊「お疲れっすー、あ、ども」
蛍「こ、こんばんは」
遊「新しいバイトの子?俺、の兄。話しはから聞いてるよろしく」
遊が手を差し伸べた。
蛍(す、すごく…イケメンだ…しかも喧嘩も強そう…!!これ握手した途端引っ張られて殴られたりしないかな、でも握手返さないのもおかしいよな…)
蛍介は震える手を恐る恐る差し出した。
遊「ど、どうした…大丈夫か?」
遊は怒るでも殴るでもなく、と同様優しく蛍介に接してくれた。
蛍「は、はい…よ、よろしくお願いします」
蛍(お兄さんまで…や、優しい…!!)