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外見至上主義に抗いを

第3章 転校生


「あと最後のページに私のLIMEのID書いてあるから、困ったらいつでも連絡してね、教えるから」

チ蛍「え!?」
チ蛍(この僕に、こ、こっちの僕に、れれれれ連絡先を教えてくれるだと!?)

チ蛍「ぐすっ…ぐすっ…」

「え、ちょ、蛍介くん?どうしたの?」

チ蛍「こんなに優しくしてもらえたことないから…ぐすっ…嬉しくて…ぐすっ…ごめん…」

「あ、いやそんな…泣かないで…ね?」
はティッシュを差し出した。

チ蛍「うん…ぐすっ…ありがとう…」

「そういえばあの後、背の高い蛍介くんが迎えにきてくれたよ。蛍介くんが言ってくれたんだよね、ありがとう」

チ蛍「いいんだ、気にしないで」

そのあとが上がる時間になるまでは2人で仕事をこなした。











「じゃあ私そろそろ上がりだけど大丈夫?」

チ蛍「う、うん…多分…」

「何かあったらいつでも連絡していいからね」

チ蛍「分かった…ありがとう」

「それと蛍介くんが上がる頃に私のお兄ちゃんが来るから、蛍介くんのこと私から話しておくね」

チ蛍「え、お兄さん!?」

「え?うん…あ、そっか知らないのか。私のお兄ちゃんもここでバイトしてるの主に夜から朝方までのシフトで入ってるよ」

チ蛍「そうだったんだ…」

「見た目はちょっと怖いけど優しいから大丈夫。私から言っておくね」

チ蛍「う、うん…よろしく頼むよ…」

「それじゃあ私着替えて上がるね」

チ蛍「うん…あ、背の高い方の蛍介は今日用事があって迎えに来れないんだ…1人でも大丈夫…?」

「うん、大丈夫だよ、だっていつもは1人なんだから。ありがと、心配してくれて」

はバックヤードで着替えると、お疲れ様と言って帰って行った。

チ蛍「こんなことまでしてくれるなんて…」
蛍介は手に持っているノートを見つめながら言った。

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