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外見至上主義に抗いを

第3章 転校生


ー昼休みー

瑞「、食堂行こー」

瑞稀がの机の近くに寄ってきた。

「美玲は?」

瑞「もう蛍介くんにくっついて行っちゃったよ」

「そうなんだ」

瑞稀とは困ったように笑った。
すると

流「瑞稀、お、俺も行っていいか?」

瑞「流星…私これからと…」

「あ、私今日お弁当だったの忘れてた」

瑞「え…」

「だから流星くんと2人で行ってきていいよ」

瑞「…分かった、ありがとう」

「うん」

瑞稀と流星は2人で食堂へと向かった。
才源高校は食堂でお昼を食べる者が多い。しかしこの日に限っては教室内に誰もいなかった。

「お昼持ってくるんだったなぁ…私も行って別に座ればよかったかな、いやでもそんなん瑞稀絶対嫌がるよね…そりゃあ2人の邪魔はできないよぉ…お腹空いたなぁ…」

はそのまま机に突っ伏した。
もちろんお弁当というのは嘘である。瑞稀と流星の関係を知っているは2人の邪魔をするなんてとても出来なかったのだ。
それから10分ほど経った頃だろうか。

ガラッ

イチゴ牛乳を片手にニコニコと上機嫌でやってきた四宮が教室の扉を開けた。

四「〜♪…!?」

四宮はいないと思っていたの席を見ると机に突っ伏しているので驚いた。

ガタガタッ、トン

隣の席で音がし、自分の机に何か置かれたは顔を上げた。

「あ、四宮くん。やった、イチゴ牛乳だ」

自分の机に置かれたのは先ほどの賭けのイチゴ牛乳だった。

四「いつも一緒にいる子はどうしたの?」

「瑞稀なら流星くんと2人で食堂に行ったよ」

四「…」
四宮は少しムッとしたような表情になった。

「あ、ハブられたりしたわけじゃないよ。流星くんが瑞稀と食べたそうだったから私は遠慮したの。ちゃんと2人とも私のことも誘ってくれたよ」

四宮はホッとした様子を見せた。

四「お昼食べたの?」

「それが…」

キュルルル〜
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