第14章 SNS挑発事件
キーンコーンカーンコーン
4時間目が終わるチャイムが鳴った。
先「…天羽…ちょっと」
「はい」
瑞「待ってるね」
「あ、先行ってていいよ、後から行くね」
瑞「わかった」
は先生に呼ばれ教室を出た。
「なんですか?先生」
先「あぁ、ちょっとな」
「??」
先「ちょっとそこに座れ」
職員室に着くと先生の机のそばの椅子に座らされた。
「はい」
先「…これを」
先生はに白い封筒を渡した。
「?……!!こ、これは…!!」
中を開けてみるとそこにはこう書かれていた。
『合格取消通知書』
の目の前は真っ暗になった。絶望だった。
「な、なんで…どうして…!!一体どうしてですか!!」
先「俺も納得がいかず、電話をした。そしたら…SNSで事件を起こすような生徒を出す学校からは採れないということだった…」
「そんな…私は…私は関係ないじゃないですか!」
先「わかっている。それは十分わかっている。お前はよく頑張った。ただ…ただ運が悪かった…」
「運が悪かったって…しかもそんな理由じゃ次受けたところで合格できる確率なんて…」
先「あぁ。低いだろう。残念だったな…」
「…」
涙も出なかった。
はただ茫然とするしかなかった。
そしてしばらくして職員室を出て、おぼつかない足取りで食堂へ向かった。
瑞「、戻ってきた」
美「なんか元気無くない?」
瑞「どうしたんだろう。に限って怒られるなんてことはまずないだろうし…」
瑞稀のその言葉に四宮と蛍介もそちらを見た。
は歩いてくると無言で瑞稀の隣に座った。
「…」
瑞「…、どうしたの?先生から何か言われたの?」
「…」
美「…言いたくなかったら言わなくていいのよ。はい。これ取っておいた…よ…!?……」
美玲はの前にトレーを差し出すと、はボロボロと泣いていた。