第14章 SNS挑発事件
「ぐすっ…ぐすっ…」
瑞「ちょっと…どうしたの…?何があったの?」
美「…びっくりするじゃない…どうしたの?」
するとそこへ達の様子に気づいた遊がやって来た。バスコと翔瑠ももちろん着いてきた。
遊「おい、どうした?誰かに何かされたか?」
は兄の声にようやく顔を上げた。
「お兄ちゃん…」
遊「ん?なんだ?」
「合格が…合格が…」
遊「…」
「取り消された…」
遊「なにっ!?」
瑞、美「え!?」
バ、翔、四、蛍、流「「「「「!?」」」」」
遊「な、なんでだ!?」
「こないだのペースブックの事件…ああいうのが起こってしまう学校からは採れないって…うぅ…ぐすっ…」
遊「そんな…お前は何も関係ねぇじゃねぇか!!」
「私が1番そう思ってるよ!」
はそう言うと勢いよく椅子から立ち上がった。
周りの目はに釘付けになった。
「私は何もやってない!でも…ダメだった…ぐすっ…」
するとタイミング良く、いや、悪く、坂木と道也がやってきた。
道「おお、どうしたんだ?そんなに泣いて」
坂「な、何かあったの…?」
「…」
は無言で2人を見つめた。
そしてその目は、怒っていた。
遊「…お前らの事件、ああいうことが起こる学校からは採れないと、の合格が取り消された」
遊は感情の読めない表情で言った。
道「まじかよ…」
坂「ぼ、僕らにできることは…」
「何もないよ」
即答であった。
「あなたたちに出来ることなんて、何一つないよ。ホラ吹きなんてあだ名つけられてる人に、自分より大きな人の影に隠れて人を虐めて罵ったことしかない人に、あんなくだらない事件を起こす人たちに、何が出来るの?大学が決めたことを覆す程の力、あるの?」
坂、道「「…」」
2人は黙って俯いた。
「ないよね。どう?人の人生をめちゃくちゃにする気持ちは。」
2人は黙ったままだった。
しかし、
"取り返しのつかないことをしてしまった"
2人はそう思っていると誰もが分かった。