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外見至上主義に抗いを

第14章 SNS挑発事件


それから坂木はPaceBookスターを目指して、さまざまな動画を上げ始めた。
モノマネ動画、下品な動画、そしてチンピラを挑発する動画などを。

坂「おい、神野大翔!テメーこんにゃろー。下っ端のチンピラのくせに刺青なんかしやがって!家でどんな教育受けてるんだコラァ。俺の前に現れたらボコボコにしてやるからな!調子乗るなよ!」

こんな動画を坂田はアップした。
もちろんその動画は瞬く間に広がった。
そんな時、坂田に今度一緒に撮ろうと声をかけたのは流星の取り巻きである才源高校パプリカ三大有名人の1人である加藤道也だった。
才源高校パプリカ三大有名人とはラッパーの敏斗、ギャグの道也、月風船の唯の3人のことである。

そしてそんな道也も売れたいがために、蛍介に話しかけた。

蛍「ペースブック?」

道「ああ、そうだ。俺と組まねーか?俺もそろそろ活動の場を広げようと思ってよ。俺が有名人にしてやるよ」
道(こいつのルックスだけでもフォロワー数万は確実だ)

蛍(有名人か…なんであんなのになりたいんだか…)

道「どうだ?やるか?商談成立?」

すると蛍介の隣で寝ていた流星がむくりと起き上がった。

流「おい道也。静かにしろ。寝られねーだろ。寝かせろや」

道(テメー!俺がお前の下っ端だとでも勘違いしてんのか?俺は人気BJだぞ!)
道「おい、なんでお前に指図されなきゃならねーんだよ」

流「はぁ?喧嘩売ってんのか?」

道「お、俺はお前の子分じゃねーんだぞ。お前らにいくら奢ってやったと思ってんだ。貧乏人のくせに恩知らずが。俺が月にどんだけ稼いでるのか知ってんのか?」

流「なんだと?テメー調子乗ってんじゃねーぞ。やんのかおい」

スクッと立ち上がったのを蛍介が止めた。

蛍「まぁまぁ、友達同士でどうしたんだよ」

道「友達?誰が友達だと?」

周りにいた取り巻きを道也を止めた。

道「そんなヤツに友達なんているわけねーだろ。全員子分じゃねーか」

流「!?」

道「お前がいい人キャラ演じてるのマジでキメーから。暴力振るってボクシング辞めさせられたくせに!俺らはお前が好きでツルんでるわけじゃねーんだぞ。お前と一緒にいたら楽だからツルんでるだけなんだよ!」

流、蛍「「…」」

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