第3章 転校生
チ蛍(こっちの僕にも優しかったな…さんはまるで天使だ…あっちの体で今日送っていってあげよう。この辺あんまり治安良くなさそうだしね)
ー22時のコンビニー
「そろそろ時間かな、上がる準備するか」
チリン
(今上がろうとしたのに〜…まあしょうがないよね)
「いらっしゃいませ」
蛍「お疲れ様ちゃん」
「蛍介くん?どうしたの?何か忘れ物でもした?」
蛍「あ、えっと…ちょっと小腹が空いちゃって…肉まんひとつ貰える?」
「いいよ!肉まんひとつですね、180円になります」
蛍介はお釣りが出ないようピッタリ渡した。
「ちょうどですね。はい」
蛍「もうバイト終わり?」
「うん、そうだね」
蛍「じゃあ家まで送るよ」
「え?いいよ、だって蛍介くん家どこ?」
蛍「え、向こうだけど…」
「あ、同じ方向…じゃあ、お言葉に甘えて途中まで送ってもらおうかな、大丈夫?お友達心配しない?」
蛍「え?あぁ、大丈夫だよ」
「ありがとう、すぐ着替えてくるね!」
しばらくすると制服に着替えたがバックヤードから出てきた。
「ごめんね、お待たせ」
蛍「大丈夫だよ、帰ろう」
「うん、お疲れ様でした〜」
2人は家へと歩き出した。
女子1「ねぇあれ、噂の転校生じゃない?」
女子2「うわぁ、本当だ、やっぱレベチでイケメンだね!」
女子3「何あの子、こんな時間に一緒に歩いて」
女子2「彼女かな」
女子3「あれうちの制服だよ、昨日の今日で流石に付き合わないっしょ。それにあの女、才源の天使とか呼ばれてるやつじゃない?」
女子1「ふーん、天使、ねぇ。なんか、気に食わな。」
そんなことを陰で見ていた女子学生たちに言われているとも気づかずに。