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外見至上主義に抗いを

第12章 転校生2


周りからはそんな声が聞こえた。

明(天使ねぇ…やっぱり周りにそう思われるために私に優しくしてるんだわ)

そんなことを思っていると自分の足に躓き、よろけてしまった。

明「!!」

「明里ちゃん!」

すると転ぶ寸前、流星が足を伸ばして明里を支えた。

流「あっぶね〜」

「大丈夫!?」

明「うん…」

流「見ての通り腕がこんな調子なんだ。足でやったこと、気悪くすんなよな」

明(ウチのクラスの子…?助けてくれたの?)


男子生徒1「クスクス、よろけてるし」
男子生徒2「ブタ転ぶの巻」
男子生徒3「クスクス」


するとヒョイっと明里のプリントが持ち上げられた。
それと同時にの腕からもプリントがなくなった。

蛍「僕が持つよ」

四「手伝う」

四宮はのを、蛍介は明里のプリントを持ってくれた。

流「おい助けたのは俺だからな!」

「ありがとう四宮。明里ちゃん、今日も一緒に帰る?」

蛍「いいね、一緒に帰ろうよ」

明(またこいつ…根っから親切な子なのかな?でもどうせ…やっすい同情心)
明「2人とも私に優しくしないで」

「え…?」

明「気持ちはすごくありがたいんだけど、優しくされることで余計追い込まれることだってあるの」

蛍「ど、どういう意味?」

明「そのままよ」

は少ししょぼんとし、蛍介は戸惑っていた。




女子生徒1「か弱い女演じるとかキモ」
女子生徒2「蛍介にアピってるわけ?」
女子生徒3「両手に男…はまだ許せるけど、なんなの?あのデブ」
唯(デブのくせに身の程知らずね…流星に媚び売るなんて…)



明里の周りに蛍介や流星、四宮のイケメンと言われる人たちが集まっていたことにより、その日からいじめが始まった。

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