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外見至上主義に抗いを

第12章 転校生2


明(私はイケメンが大嫌いだ。女の子の方も可愛いけど何か裏があるんだろう。やっぱりこの子たちが中心的存在… 2人ともいかにもモテそうな感じ…見せかけの同情心に隠された嘲笑を何度も経験してきた。でも適当に答えとこっと。ブスの上に愛想もないなんてなれば、絶対にいじめられるし…デレデレし過ぎたらブスのくせに、男たらしとか言われるし)

明「うん、ありがとう」

流星も明里を揶揄う声にやめろと釘をさした。
流星はまだギプスが取れないのをいいことに瑞稀になんでもやってもらっている。



放課後、はすぐさま学校を出た。

明(あれ…あの女の子、中心グループの中にいない。もう帰ったのかな)







犬「ワン!ワン!」

「!?」

が犬の声の方を見ると埼玉貴仁たちが寄ってたかって痩せこけ、薄汚れたレトリバーをいじめていた。その中には流星の取り巻きの道也たちもいた。
挙げ句の果てにはタバコの火を犬に近づけた。

「ちょっと」

は犬の前に立ちはだかった。

貴「あ?またお前か?」

「それはこっちの台詞よ。いつもいつも、何かを痛めつけることしか脳がないの?」

貴「んだと…」

「それに道也くん、なんでこんなことしてるの?今日流星くんに咎められたばっかでしょ?」

道「知るかあんなやつ」

「動物をいじめるなんてあり得ない」

その様子を明里は見ていた。
明( 帰ったと思ってたのに…動物を助けるなんて…あの子は思ってるよりいい子なのかな…)

蛍「ちゃん…?どうしたの?」

そこは蛍介がやってきた。

明(うげっ…あの男子!)

蛍「うちのクラスメートに何か用?」

みんなの顔が引き攣った。

蛍「ちゃん、こっちおいで」

「でも行ったらこの子が…」

蛍「まさか犬をいじめてたの?」

蛍介はの前に立った。
すると貴仁たちは去っていった。

蛍「大丈夫?何もされてない?」

「うん、私は平気…でも…」

は犬の方を見た。
しかしその犬は警戒心が強いのか、ずっと吠え続けている。

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