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外見至上主義に抗いを

第11章 墓参り


「きっとお母さんがそうだから、蛍介さんもそう育ったんですよ」

そこにいた3人は驚いた。
今まで蛍介はおろか、蛍介の母のことまでこんな風に言ってくれる人は誰1人いなかったのだ。

蛍母「ちゃんは本当にいい子だねぇ、蛍介の嫁にならないかい!?」

四「!?」

蛍「え!?」
蛍(か、母ちゃん!気が早い!早すぎるよ!そうしたい気持ちはものすごく分かるけど!)

「えぇ!?流石に気が早いですよ、私まだ好きな人もいないんですから」

蛍母「そ、そうなのかい?もったいないねぇ…蛍介にピッタリだと思うのに…」

蛍(新しい体の方にならね!元の僕じゃまだまだちゃんとは釣り合えない…それにしても母ちゃんのことまで良く言ってくれるなんて…ちゃんは本当に優しいなぁ…)

「そうですよ。お母さんも休んでください。あとは私たち3人でやっておきますから」

蛍母「い、いいのかい?」

「はい、もちろん」

蛍「休んでください」

蛍母「じゃ、じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらうね、悪いねぇ…」
こうして蛍介の母も、チビ蛍介の隣で眠りについた。





蛍「四宮、あの子だよ、あそこで寝てる子。あの子が僕の友達。一緒に住んでるんだ。一緒に住んでる…大事な友達なんだ」

蛍介は四宮にチビ蛍介の紹介をした。

「そっか、四宮は会ったことないのか」

四「うん、は知ってるの?」

「私はバイト先が同じだよ」

四「そうなんだ。蛍介はなんでここに来たの?」

蛍「困ってるみたいだから助けにきたんだ。ちゃんはなんでここに来たの?」

「うん…私はお墓参りだよ」

蛍「お墓参り?誰の?」

「…お父さんとお母さんの」

蛍「あ…ご、ごめん…失礼なこと聞いちゃって…」

四「…」

「いいのいいの、死んじゃったのはもう何年も前だから、傷は癒えてるよ」
は2人を心配させないよう、笑って見せた。

今度は蛍介が眠いと言い出し、チビ蛍介が起きるのと入れ替わるように、蛍介は寝た。
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