第2章 顔が良すぎて前を見れない
時は流れて、私は大学二年生となる。
なんと、ホワイトメモリーの要ユウキを推し始めて三年が経ったらしい。
今日はホワイトメモリーのライブがあった。
奇跡的に当選したのだ。
いやぁ、良かった、とても良かった……!
気持ちが昂りすぎて、まだ落ち着かない。
好きという気持ちが溢れそうだ。
これはもう、発散した方がよさそうだな。
『ライブ終わったんだけどさ、よかったー!て気持ちが爆発しそうだから助けてほしい』
よし、送信完了。
数分後に、あゆむから返信が返ってきた。
『分かった、今から行くね』
集合場所は決まっている。
二人でよく行くカフェだ。
ごちゃっとしている荷物を整えて、ベンチから立ち上がる。
私は、そのカフェへ向かうことにした。