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推しの推しが私だった!?

第1章 プロローグ


「趣味がなくて暇!」

「急だねぇ」

唐突にそう言い出した私に、あゆむは目を丸くする。

高校生活もはや二年目。
授業や行事は楽しいし、友達とこうして過ごすのも幸せなんだけれども、何となく暇だなぁという気持ちが付きまとう。

それもこれも、趣味がないからなんじゃないのか?
ベットでごろごろしている間に、そんな結論が出たのだ。
趣味に打ち込む事こそ、日々を華やかにする方法なんだ!

「葉月ちゃん、前に手芸に挑戦してなかったっけ?」

「うーん、やってみたんだけどね。何か続かなかったや」

手芸の他にも色々と挑戦した事はあったけれど、そのどれもが長続きしなかった。飽きっぽいのかなぁ私。

他に挑戦してみる事が思いつかない私は、机に突っ伏した。
このままでは、何も解決しないまま休憩時間が終わってしまいそうだ。


うーんと唸る私を見かねてか、
「あ、そうだ」
あゆむが提案してくれそうな気配を見せる。

「推しを作ってみるのはどう?」
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