第2章 僕の可愛い小鳥の飼い方【五条悟】
「はあ、可愛い。お前の甘い声もその顔も凄い唆られる」
「うそ、言わないで……っ」
「……嘘?嘘なんていってないよ。ねえ、いい加減素直になったら?ほら、こっちのお口はすっごい素直だよ。僕の指を欲しがってお漏らししちゃうくらいには」
粗相をしてしまったのではないかというくらいに濡れそぼつ花弁を指で柔く刺激され、焦らされるような弱い刺激に物足りなさを覚える。
自分の身体は、どうやらおかしくなってしまったらしい。
恥ずかしいという思いよりも、奥底まで触れて欲しいという思いが勝って、蜜口は枯れることを知らず期待に涎を垂らし続ける。
一度他人に与えられる快楽を享受した身体は、こうして悟の手によって簡単に堕落していった。身を捩ってそこから抜け出そうとするも、悟の力に敵うこともなく脚を閉じることも許されない。
必死にこの得体の知れない快楽という恐怖から逃げようとすれば、何を思ったのかふいに悟の顔が開かれた脚の付け根へと寄せられて、一瞬息が止まった。
「さとる……まって、それは……だめ……っ」
嫌な予感は的中し、先ほどまで散々背中を、首筋を、胸を這っていた生き物のような熱い舌が、開花されたあわいへと伸ばされる。
そこは普段からの日常生活で排泄をする場所と隣り合わせており、最も不浄な部分だった。それを分かっているからこそ、あまりの衝撃に頭が真っ白になる。
「さとる、やだぁ、やめて……っ、ほんとに、汚いから……だめだめ、だめぇ……っ」
「やめない。言ったでしょ。僕は君の全部を舐め尽くして味わいたいって」
触られているというだけであまりの羞恥に死んでしまいそうだったのに、間近で見られながらちゅ、ちゅ、と何度も音を立てて口付けられるだなんて、当然耐えられるはずもなかった。
しかし、悟はやめてくれない。逃げようとしても全身の力が抜け落ちてしまい抵抗さえできず、やがてがくがくと勝手に膝が震え始めた。
「あっ、あっ、や、まって、さとる、いやぁっ……!」
剥き出しになった花芯をちろちろと舌先で弄ばれたかと思えば、秘裂を舌でねっとりと割られて隘路に捩じ込まれてしまい、嬌声をあげることしか出来なかった。