第2章 僕の可愛い小鳥の飼い方【五条悟】
「じゃあ、僕にだけ?」
「わ、わかんない……」
「分かんないの?まあ、所詮お前にとって、僕はただの慰めの相手でしかないんだもんね」
「あっ、さとる……っまって、」
悟は縋るように言いながら、びしょびしょに濡れて意味を為さなくなった下着を器用に脱がしてゆく。開放感に自然と身体がぞくり、と震え上がる。
身に守るものは何もかも悟の手によって奪われてしまい、遂に生まれたばかりと同じ姿になってしまった美代は、恥ずかしさのあまりに全身が燃えるように熱くなるのを覚えた。必要以上の視線を向けられているようにも感じて、身体中に穴が空いてしまうのではないかとすら思う。
「ひっ!」
内腿を擦り合わせてどうにか心細さを凌ごうとしたものの、無理やり足を開かされて悟に何もかも暴かれる。誰にも見られたことがない、普通なら誰にも見られることもない秘部を悟はまじまじと食い入るように見つめて、ふっと嘲るような笑みを落とした。
「僕に触られて、こんなに恥ずかしい場所まで見られて……お前は好きでもない男相手にも、こうやって雌の匂い振り撒いて誘惑してんの?ねえ」
「や、やだ……っ、そんなに、みないでよ……」
「無理。美代の全部見たいし、全部触って舐めつくしたい。僕がずっと待ち望んでいた絶好のチャンスを逃すと思う?」
ゾクリ、とした。凄味さえ感じさせる獣のような鋭い眼光に捉えられて、息をするのもままならない。怖かった。それこそ、身に覚えのない罪を責め立てられるような物言いに、自分が何をしたのだと訴える余裕も生まれないくらいに。
「そんなに怖がらなくていいよ。美代が僕を拒まなければ痛いことはしないから、ね?」
言いながら、悟の指先は性急に薄い下生えを掻き分け、いよいよ奥底に潜る。花芯を撫で、秘裂に触れられると、クチュ、という粘着音と共に、一瞬のことであるのに全身に電流が流れるような強い刺激が突き抜けるのを感じた。
「やっ、ああっ!」
一度も触れられたことのない陰花は最初こそ硬く閉じていたものの、悟に少し触られただけで難なく花開き、もっともっとと、強請るように嬉々としてぱくりと口を開いた。
悟の指先はその誘惑に応えるように慎ましくもぷくりと期待に膨らんだ花芽を摘まみ、擦っては、更なる強い快感を与えてゆく。