
第1章 堕ちた先は快楽地獄【両面宿儺 虎杖悠仁】

悠仁が息を呑む音を後ろで聞いたのと同時に、力強い肉の塊がずんずんと、お尻の間に割り入ってきた。
「ひ、ひぁっ、ああっ!」
凄まじい圧迫感と共に、なくてはならないものが弾けてしまうような鮮烈な痛みを覚える。
しかし、この痛みがあるのは最初だけだと知っていた。処女を喪失した時もそうだったのだから。
予想した通りある程度剛直を進められると、挿入時より痛みは引いていき、すんなりと根元まで咥え込んでしまった。
「ああっ、やあ……っ、は、入ってる……っ!ふたりの、おおきいの、はいってる……っ」
同時に同じ形をしたもので貫かれているというだけでありえないような現実なのに、普段ならばものを挿れるような場所ではないところに異物が入っているのだ。
そんなおかしいはずの行為に、自分の体は狂ったように興奮して奥深くまで埋没されただけで、達してしまいそうになるほどの悦楽の波を感じ取った。
「うそだろ……俺……なんで、こんな……っ」
「は……これは、中々来るな。やはり二本入るとなると、それだけで持っていかれそうだ。おい、小僧、すぐに果てるなよ」
「ば、ばかいえ……っ、にしても、こんな、締まるなんて思わねえよ……っ」
宿儺が、その光景を面白がるようにどちゅん、と下から突き上げる。
その度にビクビクッと、二人に貫かれた身体が痙攣した。
「ひ、ああっ、やああっ、イッてる、イッてるうぅぅ……!だめだめぇ……も、むりいい……っ!」
「はあ、まだこれからだというのに」
宿儺が呆れた声を溢しながら、ぐちゅ、ぐちゅと、水音を奏でながら下から揺さぶり続けた。
その度に悠仁の剛直と壁を通して同時に擦られて、全身を震わせながら仰け反る。
宿儺の雄偉な腕に背を支えられながら、悠仁も顔を顰めながらその尻を掴み上げると、湧き上がる欲望を突きつけるように、後ろから貫いた。
経験したことのない快感に、目の前が真っ白になって意識を飛ばしそうになる。直腸を擦られているという非現実的な現実の出来事は、不浄の場所を暴かれているという罪を忘れさせるくらいの衝撃と悦楽を与えた。
「やああっ、おかし、おかしくなるうぅ……っ、ああっ、も、むりぃ……っ!しんじゃう、こんなの、しんじゃうぅぅ……っ」
「そう簡単に死なれたらつまらんだろう。なあ、小僧?」
「ああ、くそ……宿儺さえ、いなけりゃな……!」
