第1章 堕ちた先は快楽地獄【両面宿儺 虎杖悠仁】
「ふ、小僧。嫌だと言う割には、既にはち切れそうではないか。先走りに濡らしてまで期待しているとは」
「くそ、見んな……!ちが……っこれは……!」
「違う?笑わせるな。お前の女が俺に抱かれているというのに、興奮しているのだろう?呆れて物も言えんな」
嘲るように宿儺が言う。実際、悠仁の欲望は天を向くように張り詰めており、先走りに濡れた鈴口がてらてらと輝いていた。宿儺に最愛の彼女を陵辱されているというのにも関わらず、邪の欲が湧いている己の本性を知った悠仁は、絶望に打ち拉がれて言葉も出ない様子だった。
「悠仁……悠仁は悪くないから、ごめん、ごめんね……っ」
「ば、か……そんなことしなくていいって……ッ、くそ」
悠仁の拒絶の言葉を無視して、その中心部にねっとりと舌を這わせる。すると、悠仁の陰茎がぴくりと微かに蠢いた。愛しい人が感じてくれているのだと察して胸が熱くなり、差し出された欲望を喜んで口腔に迎え入れる。
「あっ、ああっ……!ゆうじ、わたしのくち、のなか、きもち……?」
「う、ぁ、やめ、ほんとに、やめ……」