第1章 堕ちた先は快楽地獄【両面宿儺 虎杖悠仁】
「……はっ、喜べ。俺が奥まで入ったのが分かるか?この俺がお前を女にしてやったのだからな。これ以上の幸はないぞ?」
「く……、なにが幸よ、さい、あくよ……っ、一生、ゆるさな……」
「簡単に根を上げるよりいくらかマシだ。そう強気なのを崩すのも悪くない」
奥深くまで馴染ませられた剛直が、ぬるりと浅口まで引き抜かれた。痛みしかなくとも強引に引き裂かれようとも、美代の身体は作り替えられてしまったみたいに、期待から微かな蜜を溢し始める。
痛いだけなのに、痛くて悲しいだけなのに、自分の身体はおかしくなってしまったのだろうか。
得体の知れない不安を覚えながら痛みに顔を顰めていると、ぐちゅ、ぬちゅ、と淫猥な水音を奏でながら、再び奥深くまで太く熱を持った杭で貫かれた。
「あっ、ひっ……ン!」
「良い良い。俺の形をしかと覚えられたようだな」
「なに、いって……っ、やぁっ、なに……っ?!」
ゆっくりと何度か腰を打ちつけられる度に、やがてビリビリ、と得体の知れない強い刺激が接合部から足先まで電流のように伝った。
先ほどまで、強烈な痛みと臓器を揺さぶられるような圧迫感しか感じられなかったというのに、突然それ以外の感覚に襲われて目の前で火花のようなものが散る。