第1章 堕ちた先は快楽地獄【両面宿儺 虎杖悠仁】
「いた、痛い……っ!いやぁあ……っ!」
「舌を切られたくなければ、耳障りな悲鳴をあげるな」
「ひ……っ、うぅ……!」
低い声で命じられて、美代は咄嗟に口を閉じて唇を固く結んだ。涙を浮かべながら短い息をしていると、膣内の異物感が増してくる。
めりめり、と何かが引き裂かれていくような鋭い痛みに、喉の奥まで叫び声が飛び出てきて、それを必死に堪えるために男の首の後ろに回された腕の力を強めた。
「ふ、そうしがみつかれるとはな。見てみろ。小僧が泣きながら羨んでいるぞ?」
「ち、ちが……っ、ひ、ぁ……っ!」
「痛みには強いようだが、まだ半分も入っておらん。もう少し力を抜け」
「む、りぃ……っ」
宿儺は言いながらも、腰を深く深くへと押し進めてくる。悠仁の名前を出されるとその度に罪悪感に苛まれて、奥まで侵入しようとする屹立の存在をギュッと締め付けてしまった。見ないようにも聞かないようにもしていた悠仁の叫び声が、悠仁の名前を出される度に鼓膜を切なく震わせて、胸が締め付けられるからだ。
痛みからか、罪悪感からか。いつしか、もう何もかも分からなくなって混乱した頭の中では、命じられたことに従うことしか出来なくなる。
「い、い……ぅ……やだ、やだぁ、いやだよ……悠仁、悠仁、悠仁……」
「はあ……目を開けろ。お前を抱いているのはあの小僧ではない。俺だ。いちいち俺の気に障るような言葉を吐くな」
頭の中では何度も何度も、自分は今悠仁に抱かれているのだと信じて洗脳しようとした。
しかし、宿儺がそれを察してしまえば、決して夢を見させようとはしてくれない。現実を突きつけるようにして雄槍を濡れてもない膣内に挿し込み、拡張するように押し開いてゆく。
やがて、避けてしまった処女の証を知らしめるように漏れ出た赤い液体の存在を眺めながら、宿儺が恍惚の息を吐いた。