• テキストサイズ

【呪術廻戦】執愛

第1章 堕ちた先は快楽地獄【両面宿儺 虎杖悠仁】




 その姿見は、まさに鬼神。
 女物の着物の下は、鋼のように硬く筋骨逞しい精悍な肉体がある。そして、太く強靭な腿の内に、女である美代のものとは似ても似つかない肉色のものが映り、現実から目を背けてその場から逃げてしまいたかった。
 初めて目にする男の肉塊の生々しさと、扇情的な青臭い匂いが乙女の内に秘められた劣情を擽る。目眩さえするほどの刺激的な現実に、困惑していた。
 宿儺の顔色を恐る恐る伺えば、無表情でこちらを見下ろしている彼と目が合ってしまう。冷酷な眼差しを向けられている。

「早くしろ。お前が選んだのだぞ?」
「で、でも……」
「小僧の命を思うなら分かるだろう?咥えろ」

 焦燥に駆られるまま腹を決めると、宿儺の剥き出しになった下肢の中心部にゆっくりと頬を寄せた。
 目の前で黒光りする欲望の証は半ばに勃ち上がっている。どうすべきかも分からずに、宿儺に促されるまま、おずおずとそれを小さな口に含んだ。
 つるりとした柔らかな肉塊は、彼の冷えた視線とは裏腹に燃えるような熱を帯びている。歯を立てないように口腔の奥深くまで迎え入れようとするが、みるみる内に膨らみ、蛇の如く口腔を蹂躙する魔羅の大きさに息苦しさを覚え、反射的に涙が溢れ出した。
/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp