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*名探偵コナン* ILOVE… *諸伏景光*

第8章 *File.8*


「松田…」
「じっ、陣平っ!」
「雪乃さん、可愛い」
「コナン君…」

大の大人をからかわないで。
なんかドッと疲れました。
カラン♪

「「「えっ?」」」

このパターンって、もしかして?
私とゼロ、陣平が身体ごと、一斉にドアへと向いた。

「?」

コナン君だけがキョトンとしているのが、気配で分かる。

「また、お揃いのよう、だね?」
「「「(ハァ)」」」

私達の強い視線で、今は下手なことは何も言うな!という意味が、景光には無事伝わったらしい。

「いらっしゃい」
「アイスコーヒーを一つ」
「了解」

ゼロは穏やかに頷いた。

「こんにちは!ポアロが閉店したこの時間に来るってことは、お兄さんもみんなのお友達?」
「こんにちは。確かにお友達だけど、君は?」

コナン君のことは知ってるけど、知らないフリ。

「僕、江戸川コナン。安室さんと松田刑事とは顔見知りなんだ。雪乃さんとは今日、初めて会ったよ」
「じゃあ、オレとも仲良くしてくれるかい?」
「うん!」
「オレは諸伏景光。宜しくね」
「諸伏って……もしかして、長野県警にお兄さんがいたり、する?」

コナン君が少し驚いた表情で、景光を見つめた。

「ああ。兄さんとも知り合いなのかい?」
「小五郎のおじさんの関係でね。お兄さんと目元が似てるね」
「よく言われるよ」
「やっぱり。で、諸伏さんが、雪乃さんのカレシなの?」
「!?」

陣平の隣に座った景光を見る、コナン君の目付きが急に鋭くなった。
さすがの景光も、ギョッとしてコナン君を見つめ返す。
まさかの、質問よね。

「「「……」」」

ああ、初対面で堂々と聞いてしまいました。
私とゼロ、陣平はため息を洩らす。

「どうして?」
「雪乃さんの涙を見た、から」
「……」

あの日、君も此処にいたのか。と、黙り込んだ景光の静かな視線がそう物語っていた。

「コナン君、彼はね、僕と同じ。なんだよ」
「安室さんと?」
「トリプル、じゃあねえけどな」
「だから辛かったのは、私だけじゃないの」
「…ふぅん。そういうこと」

NOCとして、今現在黒の組織に潜入中。
君には、それだけで十分伝わったでしょう?


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