第17章 *File.17*(R18)
「加減をするつもりで雪乃に触れていても、直ぐにもっともっとと、理性が効かなくなる」
「!」
「オレのこの気持ちは、雪乃だけが受け止められるから」
「はぅ」
「余すこと無く、全てを受け止めて」
「ン…」
一度引き抜くと簡単に処理を済ませて、まだまだ昂りが収まる様子が無い自身にまたスキンを付けた。
「だから、何度でもイかせるよ」
「あっ、んッ」
「くっ」
遠慮無しに濡れたナカへ押し込めば、一週間ぶりとイったばかりとが重なって、締め付け感が半端ない。
「景光は…」
「うん?」
「…私を、愛してる?」
珍しい問い掛けだ。
「当たり前」
「…ふふっ。当たり前、なんだ?」
少し驚いたように瞳を見開いた後、その瞳を細めて嬉しそうに笑みを洩らした。
「オレは何時だって、心も身体も雪乃を愛して求めて止まない。雪乃は?」
「景光を愛してる。誰よりも、ずっとずっとね」
「ほら、問題は何もないだろう?」
「そっ、それは心のも、んっ!」
心の問題であって、体力的な問題じゃない?
でもね、雪乃。
オレは…。
キミを愛しているから、キミに触れたい。
キミを愛しているから、キミに愛されたい。
キミを愛しているから、キミに求められたい。
キミを愛しているから、何時何処にいても想いを重ね合いたいんだ。
何度でも。
この生命がある限り。
身も心も魂ごと、オレもキミも全てをさらけ出して、ありのままの姿で。
「……っは、あっ⋯んぅ、はぁ⋯」
「…あんまり、締める…な」
「む、りっ⋯」
「…口、開けて」
「……ン」
律動をゆっくりと、だが、より奥を目指して深くする。
重ねた唇と、共に。
「…やっ!」
空いている指先で胸先に触れれば直ぐに反応があり、ピクリと身体が震えて高い声が洩れる。
同時に狭いナカは更に縮こまり、オレ自身もぞくりと震えてカサを増す。
オレだけが視ることができる、雪乃の美しく艶やかな姿と表情。
オレだけが聴くことが出来る、静まり返った寝室に響く雪乃の甘い喘ぎ声にただ、心を奪われて。
広い広いこの世界で、たった一人。
オレのこの瞳(め)にはもう、キミしか映らない。