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*名探偵コナン* ILOVE… *諸伏景光*

第15章 *File.15*(R18)


「雪乃、オレと結婚して下さい」
「はい。喜んで」

真夜中の自宅のリビングで、温かい紅茶を飲んでひと息付いた後、雪乃の左の薬指に婚約指輪をはめた。

「こうして指輪をはめるのは、初めて。か」
「だねー」
「ごめん。二度も」
「私は二度も体験出来て嬉しいけど、な」
「気持ちは、変わらない?」
「何があったとしても、景光を想う気持ちは変わらないよ。それに、景光があんなにドタバタしてるの初めて見たから、びっくりした」
「気を失ったオレを起こしてくれたのは、オレを呼ぶ雪乃の声、だったから……」

まだ大切な何かを忘れている、ような。
あの時、急に頭が痛くなって、意識を失って?

「景光?」
「うーん」

思い出せない記憶が気持ち悪くて唸りながら、閉じていた瞼を開く。
そして、この目に映った写真を見て思い出す。

「あ!萩原に会ったんだ」
「って、あの萩原君?」

雪乃の視線も写真へと向いた。

「うん。少し話をして……雪乃に伝言」
「私に?」

会ったことがない、いや、もう会うことが出来ない彼からの。

「『松田と班長、そしてオレを助けてくれて有難う』って」
「うん」
「大丈夫。萩原は『それなりにやってるから心配ご無用』って笑ってたから、雪乃が責任を感じることはないよ」
「う、ん」

雪乃は、出来ることならオレ達だけじゃなく、本当は萩原も助けたかったんだ。
オレ達に気を遣って一度も口にはしたことがないけど、松田とゼロと班長にもキミの思いは十分伝わってるよ。

「ほら、泣かない」
「……ん」

オレに跨るように座らせて、頬を伝う涙を唇を寄せて拭う。

「雪乃」
「ん」

左手で後頭部を固定して、ゆっくりと瞳を開いた雪乃にキスをした。

「……ン」

もう、止まらない。
止まるわけがない。
右手でワンピースのファスナーを下ろし、ブラのホックを外す。

「んっ」

目の前で露わになった胸に触れれば、重なった唇の奥で声が洩れると同時に華奢な身体がピクッと揺れる。

「……や、ンッ」

唇を離せば、洩れる艶のある声に表情。
首筋に唇を寄せ、胸元に痕を付けて、先に触れると一際ビクリと身体が反応を示したから、そのまま口に含んで舌で転がす。


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