第14章 *File.14*
「それね。もうね、ゼロと二人揃って店出したら、大繁盛間違いなしよ!」
「…確かに、安室さんのハムサンド美味いよなー」
「でしょ?あ、戻ったのはよかったけど、その前に、怪我はちゃんと治った?」
「ご心配おかけしました。もうすっかり、しっかりと」
「よかった」
「諸伏さんは?」
「今ではすっかり完全体デスよ」
いろんな意味で、ね?
「一安心だな」
「今のところは、ね」
「あんな危険な組織は、早々ねえと思うけど」
「心の底から、そう願いたいものです」
新一と視線を合わすと、互い深いため息を一つ洩らした。