第11章 *File.11*(R18)
「何故?」
こんなにオレを喜ばせた上に、煽っておいて?
「ごっ、ご飯作ってる途中!」
と、切られたままの野菜と包丁が並ぶ、まな板を指さす。
「それは後から何時でも再開出来る」
「あっ!」
「はい。捕まえた」
壁ドンならぬ、冷蔵庫ドンだ。
冷蔵庫に両手を付いて雪乃を閉じ込めれば、慌ててオレを押し退けようとするから、細い両手首を片手で握り締めて、冷蔵庫に押し付けた。
「ひ、景光っ!」
「じゃあ、今はこれで我慢してあげるよ」
「ンっ!」
更に逃げないように空いてる手で顎クイをしてから、唇を重ねた。
「が、まん、するっ…て…ひゃ、ン」
「出来なく、なった」
ブラウスのボタンを外してブラをずらすと、胸先を口に含んで舌先で転がす。
「あっ、や!」
「もう、濡れてる」
ショーツの中へ指を差し入れて遠慮なく、くちゅくちゅと独特の水音を聞かせる。
感度は良好。
オレがそうさせているんだと意識をしたら、オトコとして堪らない。
「だ、てっ…景光、がっ…キス、するっ、か…らっ!」
「!」
あー、もう!
絶対止めない。
っていうか、止められない!
ドクンと心が高鳴ると共に自身が膨張するのを、自覚する。
指を引き抜くなりスカートとショーツを床に落とすと、雪乃の身体を回転させた。
「ひ、景光っ?んーッ!」
エプロンを脱ぎ捨て、既に反り上がった自身を解放する。
そのまま直ぐにぐちゅんと音を立てて背後から自身を勢い良く突き挿れると、冷蔵庫に手を付いたまま、ビクンと雪乃の背中が仰け反った。
「一緒にイこうか」
「…あっ、ンっ…や、んっ」
緩やかに律動を始めると、抑えきれない雪乃の声がキッチンに響く。
「もっと、聞かせて」
「…ん"ん"ッ」
「……」
イヤと、長い髪が左右に揺れた。
だったら、我を忘れるぐらい、もっと乱れてもらおうかな?
自身をゆっくり引き抜くと、更に奥を目指して激しく突き上げた。
「ひゃっ、んッ!」
「くっ」
声と共に、ナカも締まる。
「…あ、あっ、ンっ、っん」
律動に合わせて跳ねる声に、オレの感情をも激しく昂る。
「イクよ」
その昂る感情と激しい律動を止めることなく、二人同時に果てた。