第2章 第一章
─次の朝─
ドタドタという足音が聞こえ、ミレィラの部屋のドアを乱暴に開ける。
入ってきたのは、ミレィラの姉、オクタヴィア。
オクタヴィア「ミレィラぁぁ!!大丈夫なの?!怪我はしていない?!怖くなかった?!」
ミレィラ「ぶっ!オ、オクタヴィア姉様……大丈夫!大丈夫だから……は、離して……!息がっ……」
オクタヴィア「あ!ご、ごめんなさい、ミレィラ!」
パッとミレィラをオクタヴィアが離す。
ゴホッと咳をするミレィラ。
過保護すぎるのもどうかと思うが……。
ミレィラ「……姉様、昨日のやつはどうなったの?」
オクタヴィア「え?あぁ、そいつなら大丈夫よ!今、牢に繋がれて父様とバートル達が情報を聞き取っているの」
ミレィラ「…そっか。ありがと、姉様」
ミレィラがニコッと笑いながら言うと、オクタヴィアは感動したのか
オクタヴィア「…あぁ、もう!可愛いんだからぁ!」
ガバッとミレィラを抱き締める。
ミレィラ「だ、だから……苦しいんだって……!」
ミレィラがそう言うと、またオクタヴィアが慌てて離れる。
こんな事を毎朝繰り返している。