第2章 第一章
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長い廊下を、一人で歩く。
すると、前から女の人が歩いてきた。
ミレィラ「母様、おはよう」
ローラ「おはよう、ミレィラ。昨日は大丈夫だった?」
ミレィラ「うん。みかん一個損したけどね」
ローラ「クスッ……本当にミレィラはみかんが好きねぇ」
ミレィラ「あったり前じゃない!美味しいし、何より私達はみかんのお陰で生活している様なモノでしょう?」
ローラ「ふふっ、まぁ、そうね。そういえば……父様がバートル達を呼んでいたの。地下牢へ行って呼んできてくれないかしら?」
ミレィラ「地下牢へ?う、うん」
ミレィラは、憂鬱な気持ちで歩いていった。
また、あの嫌な所へ行かなきゃいけないのか……と思いながら。