第5章 さとう
(靴はある、のは分かる)
でも声が聞こえないのは嫌じゃ
とたとた
ひょこ
「彩華··?」
部屋に入るとそこには出来たての晩飯に、聞きたかった声の主が
「なんにゃ、寝とるんか···(安心した··ん?何か持ってる)」
すっ···
「····っ」
✿✿✿
がばっ
「··う、··はっ!」
「起きたか?」
「すみません!ヒヨシさん寝てしまい···」
もぐ
「彩華は頑張ってるからの!何も問題ありゃせん」
「雇い主の部屋で眠りを··!武士の情け!切腹いたしますぅぅ!」
みゃー!
「時代劇の見すぎにゃーーー!」
どったんばったん✿
「はぁ···はぁ··やっと落ち着いたかにゃ··」
ぺこり
「謝罪会見します」
「某会見やな」