第5章 さとう
この扉を開けた先にお主を待つ者がおるのは理解しておるが
ガチャ!
ぐっ
「彩華!」
「!、ヒヨシさ···」
···✿✿
「ーーー」
「ーーー」
「やっぱり··離したくない。」
「あの··(同じぐらい綺麗な青が私を捉えた··だから、泣きそうで··逃げたら泣くと分かって···)」
ぎゅ··
「彩華がいてくれるだけで俺は幸せだ。小さい家に華がいてくれるだけで"家族"になれた」
「それは、貴方が求めていた姿ですから私は答えるのみ。何か··不安でしたか?」
「···離したくない。ただそれしか言えない」