第4章 あじわい
もく
「はい、最近事務所から出れるようになったので。」
「ロナルドくんのお兄さんは吸対の隊長さんだよ」
「吸血鬼ちゃう?」
「それは君の世界だ。私達の世界ではロナルドくんが退治人でお兄さんが吸対だ」
めもめも
「やはり、どちらかが人か吸血鬼で変わる、と··」
「会ってみたい?」
「ふぃ?!いいんですか!?でも今ロナルドさんはいないから。」
「大丈夫だよ。外に出れるんだから」
私はドラルクさんの手を握り事務所から歩き出した。
(退治人ロナルドさんのお兄さん。どんな感じだろうか)
『俺も兄貴みたいな畏怖い吸血鬼になるんだ!』
(吸血鬼のロナルドさんは幼い感じだし、きっと優しい人なんだ··)
ガチャ
「何じゃ!ドラルクが来るとは珍しいのぉ」
(名古屋弁だーーー!)