第4章 あじわい
「兄貴みたいな畏怖い吸血鬼になりたいよー!えーん!」
「5歳児(お兄さんって強いんだ。あちらのお兄さんは何者なんだろうか)でも」
「でも?」
「私から見たらロナルドさんは誰よりも強い吸血鬼だと思いますよ」
ぱあ
「嬉しい!」
(喜ぶ姿や笑顔は幼いのに··時折見せる"夜の顔"は··)
「··ひとりの"にんげん"なんだよな」
「ん?何か言ったか?」
はっ
「あっ!えと、久しぶりにロナルドさんの子犬姿みたいな~~···って(本音聞かれた?)」
「本当に犬好きだよな~。ほら!」
ぽん✿
「わきゃ~~!ポメちゃん~!///」
わふわふ
(誤魔化した振りしたけど、本当は聞こえてるんだよな//)
✿✿✿
カチャ
「えっ?ロナルドくんのお兄さんは何者か?」