第2章 カンタレラ
「··ヒヨシさんに許可を取らせて頂きたいんですが、今日の夜なんですが、ヒヨシさんの看病もあり日出男くん達にも···ヒヨシさん?」
じーー
「おみゃぁは··悪者じゃにゃい··日出男達にも変わらず接して··"母"を感じた」
「·····(まぁ実際に小さい吸血鬼を保護してるからな)」
ぼーー··。
「もし··おみゃあがいいなら、俺の体調が治るまでいてくれにゃいか?」
「分かりました。ヒヨシさんの体調が良くなるまでお邪魔しますね」
ぱあ
「あぁ!」
(凄く嬉しいって顔してる)
「そしたら腹が減っては戦ができぬ、と言いますから··軽く食べましょう」
渡された卵がゆ
(母さんがいた時以来じゃ··人の飯を食べるの··)
ぱくっ
「···うみゃ···(アヤちゃんや、カノちゃん達とは違う味。ほんとに··母さんの味がする)」