第10章 夏休み
パニックになってるわたしに衛さんが、秀麗ちゃんを産んでくれた人だよ。
と優しく教えてくれたが、そこにいた皆がえー!と驚いた。
零さんはCLOSEの看板を外のドアにかけると、皆を席に案内して組織での事やその組織か壊滅した事、わたしを施設に預けた事も語ってくれた。
そしてわたしを探してくれてた事。
「会えたのは嬉しいよ。手がかりが少なかったからこんなにあっさり見つかって混乱してるのが本音かな……。」
どうしたらいいのか分からず、外へ飛び出してしまったわたし。
背後からわたしを呼ぶうさぎちゃんの声がしたけど体が先に動いた。
自分の気持ちに整理がつかないし……どうしたらいいの?