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セーラペルセウス(改訂版)

第9章 警視庁


「話を聞いてるとゼロの言い訳にしか聞こえないな……。組織も壊滅した今、何を躊躇ってるんだ。」
彼は諸伏景光。降谷とは幼馴染の大親友。松田と萩原とは警察学校の同期で同じ教場に在籍していた。
「組織に潜入していた頃は、思った事はすぐ行動してただろう。それがゼロであり、バーボンだったはずだ。」
諸伏も黒の組織に潜入して降谷と組んでいたのだった。
「あの頃とは違う。俺も若くないし娘に拒絶なんかされてみろ。俺自身がもたないよ。」
降谷の言い分も分かるが、両親に会えずにいるその子の事を考えると気になって仕方ない諸伏。
彼がここまで加担するには理由がある。
彼の両親は諸伏が幼い頃に殺されており、会いたくても会えない現状だ。
しかも兄・高明とは別に東京の親戚に引き取られ疎遠になっていたが、手紙や連絡のやり取りは行っていた。しかし公安になった今、「警察官を辞めた」と告げて音信不通になっている。そのせいもあって、娘に会えるのに会わない降谷に対してもどかしさを感じている。
「連絡だけでも取ってあげないと可哀想だ。」
諸伏の言葉に風見も当然です。と言うように首を縦に降っている。
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