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テニプリ短編夢小説(四天宝寺中心、時々青学立海)

第9章 ゾンビの世界(白石、謙也)


白石「ここは…家やないか……。」

場所が森から家に変わった上に制服も綺麗なままだった。なんやろ…夢だったのかいな?

友香里「…クーちゃん!?」
白石「あっ…友香里?」
友香里「友香里?やないで!1週間もどこに行っとったんや!!心配したんやで!!」
白石「え?1週間??」
友香里「せやで!忍足先輩と登校中に突然失踪したって大騒ぎやったんやから!」

なんと俺らは1週間も行方不明になってたらしい。

白石「………あっ!!俺の事より涼子は!?」
友香里「それも今大騒ぎになってるんよ!」
白石「どういうことや!?」
友香里「いいか?落ち着いて聞いてな?……涼子ちゃんな…一昨日、隣の市にある森の中で見つかったねん。」
白石「ホンマか!?」
友香里「ただ……残念やけど……生きてなかったねん…」
白石「そっ…そんな…」

俺はその場にへたり込んだ。やっぱり夢じゃなかったんや…。

友香里「死後2年は経ってるって……遺体の傷口の状態からして熊とかの野生動物に襲われたみたいなんやけど…不思議な事に顔とか綺麗で死後2年も経ってるようには見えないって…ミイラ化してるって聞いたのに全然ミイラには見えへんかった…。」
白石「涼子は家に戻ったんか!?」
友香里「うん。おばあちゃんの居る家に帰ったよ。私昨日会ってきたねん。」
白石「……俺行ってくる!!」

俺は涼子の家に急いだ。そして涼子の亡骸を見た俺は全身の力が抜け、同時に涙が溢れた。

白石「ゔっ……涼子……ごめんな……あの日…ちゃんと俺が家まで送れば…寄り道してあの時間にならなければ……こんな事にならなかったかもしれへんのに…」
祖母「白石君……自分を責めたらアカ………ゔっ…」
白石「おばあさん!?どないしたんや!?」

涼子の祖母は心臓発作を起こし倒れ即、救急車を呼んだ。しかし…そのまま亡くなってしまった。
それから2人の葬儀が同時に行われた。俺はしばらく泣き続け立ち直るまでにかなりの月日がかかった。
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