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テニプリ短編夢小説(四天宝寺中心、時々青学立海)

第9章 ゾンビの世界(白石、謙也)


白石「涼子!!危ない!!」

咄嗟に俺は涼子を庇い、左腕を噛まれてしまいそのまま倒れた。

謙也「白石ー!!」
「くっ…蔵ノ介…………あ゛ぁ゛ーーー!!テメェらー!!蔵ノ介に手ェ出してんじゃねぇー!!」

ブチ切れた涼子は俺に噛み付いたゾンビの首を一気にハネた。そして涼子はすぐに倒れた俺の元に駆け寄る。

謙也「おい!白石!!大丈夫か!?」
「蔵ノ介!!お願い!!目を開けて!!」
涼子は俺の手を握った。

白石「………涼子…謙也…すまん。」
謙也「生きてたか……よかった…」
「でも…ゾンビ化はしてないけどこの後どうなるか…」
白石「ふっ…大丈夫や。噛まれたのはこっちやから。」

俺は噛まれた左手の包帯を外し中の純金で出来た籠手を見せた。

白石「これが傷付いただけで腕は噛まれてへん。」
謙也「そうか……はぁ……心配させんなっちゅー話や…」
白石「すまん…。一瞬気を失ってしもうた。」
「……良かった…無事で…本当に良かった…。」

涼子は涙を流した。

白石「なんや…自分まだ泣けるんやん。充分人間やん。」

俺は涼子の頭を撫でた。

白石「……やっと触れさせてくれたな。」
「蔵ノ介っ……蔵ノ介ぇ!!」

涼子は俺に抱き着いた。この感じ…やっぱり涼子や……でも…冷たい体やな…今の涼子がもう生きてないという事が分かってしもうた…。そんな事を思ってるとまたゾンビがやって来た。

白石「涼子……っ!?また来たで!!」

どんだけゾンビ出んねん!もぅいい加減にしてほしい…。

謙也「えっ…うわっ!!」

謙也はゾンビの間一髪逃れる事が出来た。

「謙也君!!蔵ノ介と逃げ………っ!?」
白石「涼子っ!!」

1体のゾンビの鋭い爪が涼子の体を貫き、更にもぅ1体のゾンビは涼子の腕を食いちぎった。

「ぐっ………はっ……」
謙也「嘘やろ…涼子!!」
「いいから…逃げ………」

涼子を傷付けたゾンビは俺らに向かって来る。正直もぅ終わりやと思ったが…
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