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テニプリ短編夢小説(四天宝寺中心、時々青学立海)

第20章 白石蔵ノ介と幼い妹2


「た〜こた〜こにゅうどうしゃん!8本足のにゅうどうしゃん!真っ赤なお顔でどこ行きゅの?どこ行〜きゅの〜!」

心配性の白石の気も知らずに涼子は呑気に歌いながら魚屋まで歩いていた。

白石「流石俺の妹やな…歌っている姿が信じられへんくらい可愛ぇ………ん?あれは!?デカくて凶暴な犬が居るんで有名な家やん!大変や!涼子ちゃんが泣いてまう!!」

白石は急いで涼子の方へ走ろうとしたのだが…

「あー!ワンワン!」
犬「ワンッ!!」

涼子は怖がる事もなく犬を見て喜んでいた。

白石「凶暴な犬も手懐けるとは…流石俺の妹やん!」

とりあえず第一の難関の凶暴な犬の家の前は無事通過した。
それから次の難関、大通りの交差点に辿り着いた。

白石「賢い子やから信号の渡り方は分かっとるやろうけどアホな車に轢かれないか心配や……」

ドキドキしながらも見守っていたのだが…

「み〜ぎ、ひだり、み〜ぎ!お手手挙げて渡りま〜しゅ!」

無事に渡る事ができた。

白石「涼子ちゃん…右と左が逆や……まぁ無事やったから良ぇんやけど。」

そして第3の難関……ジジババ通り!
ジジババ通りとは高齢者住民の多い通りの事である。ジジババのアイドル涼子はそこでよく声をかけられるのだ。なぜ難関かというと、ジジババの話は非常に長くなかなか抜け出す事ができないからである。

ジジ「お〜!白石さんのとこの涼子ちゃんやないか!」
ババ「涼子ちゃん?今日は1人なん?」
「うん!涼子たんね!今日おちゅかいなの!」
ジジ「おつかいか〜偉いなぁ!」
ババ「そうやね〜!涼子ちゃん?お婆ちゃん達とちょっと一服せん?」
「いっぷくってなぁに??」
ジジ「一緒にお菓子とお茶食べようっちゅー事やで?」

そう言うとジジババは涼子にお菓子を見せた。

「わぁ〜!酢昆布と茎わかめとカリカリ梅だぁ〜!!」

まだ幼い涼子なのだがお年寄り向けのおやつが大好きなのである。
こうして涼子はお菓子に釣られてジジババの集いをやっている家の庭へ入って行った。
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