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【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第6章 USJ


奇しくも、命を救える訓練時間に僕らの前に現れたーー敵だ。

「13号に…イレイザーヘッドですか…。
先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」



どうやら訓練ではなさそうだ。

それに、時間割に割り当てられている教員、対敵センサーのことも知られている。

「…成程、話が見えてきた。先日のマスコミの件はこれか。」


「現れたのはここだけか学校全体か…何にせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうことが出来る個性がいるってことだな。

校舎と離れた隔離空間。そこに少人数が入る時間割…

バカだがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

エマが思考を巡らせたと同時に、轟が言った。


「13号避難開始!学校に連絡試せ!センサーの対策も頭にある敵だ。電波系の個性が妨害している可能性もある。上鳴おまえも個性で連絡試せ」

「っス!」

「先生は⁉︎1人で戦うんですか⁉︎あの数じゃいくら個性を消すって言っても‼︎イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ。正面戦闘は……」

「一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号任せたぞ」


エマは、相澤の戦いを分析して避難する気配のない緑谷のジャージの首元を掴んで引っ張った。

「いずくん今はね、足手まといになるのが一番まずいんだよ」

「そうだぞ緑谷くん、早く避難を‼︎」



「させませんよ」

生徒を率いようとした13号の前に現れたのは、頭部が黒い靄に覆われた奇妙な男。


「初めまして、我々は敵連合。

僭越ながら…この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは、

平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」



「…は?」

普段の彼女からは考えられない、冷淡な低い声を聞いたのは緑谷だけだった。



その靄の男を前に13号の指先が向いたのを確認し、エマは下がる。

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか⁈」

が、13号の射程に爆豪と切島が入り、靄の男に攻撃した。


「危ない危ない…。そう…生徒といえど優秀な金の卵」

「ダメだどきなさい2人とも!」



黒い靄が生徒たちを包んだ!

「散らして嬲り殺す」

慇懃無礼とはこのことか、とエマは思った。


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