• テキストサイズ

【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第6章 USJ


そして訓練場、もといUSJに到着すると、スペースヒーロー13号が待っていた。曰くウソの災害や事故ルーム、USJは13号が作ったものらしい。

「えー始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ…」

生徒たちは急にどんよりする。
お小言は相澤先生だけで足りているのだ。


「みなさんご存知だとは思いますが僕の個性は”ブラックホール”。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」

「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」

「ええ……しかし簡単に人を殺せる力です。皆んなの中にもそういう個性がいるでしょう。

超人社会は個性の使用を資格制にし厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。
しかし一歩間違えれば容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っているこもを忘れないで下さい」

そう話す13号を、いつの間にか皆真剣に聞いていた。

「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人格闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。
この授業では…心機一転!人命のために個性をどう活用するかを学んでいきましょう。
君たちの力は人を傷つける為にあるのではない、助ける為にあるのだと心得て帰って下さい​─────以上!ご清聴ありがとうございました」

13号の演説に、麗日や飯田から拍手喝采である。
エマも、そんな13号を会って数分だが尊敬できる先生と認めていた。



「そんじゃあまずは…」

エマは急に眠気が全て吹っ飛んだ。本能だった。
エマが相澤先生の背後を見た数秒後、同じように彼も後ろを振り返った。

空間に黒いモヤのようなものが見えた。
続いて、顔に手のような装飾品をつけた男がニヤリと​(口元は隠れているが不思議とそう思った​)、そのモヤから現れた。

エマは、救助訓練を装った対敵訓練なのか、一瞬判断が付かずに相澤先生を見た。
仮にあれが先生の誰かなら、随分と趣味が悪いと思う。


「何だアリャ⁈また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」

「動くなあれは…敵だ‼︎」



長い1日が始まった。



/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp