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おとぎ話の続きを聞かせて【イケメン戦国】

第9章 ぬくもり



「すぐに入れたいところだが、貴様の方は少し解さねば入らんな」

奴の脚を開いて秘所に指を入れ舌を這わす。


「んっ、……ぁっ!」

奴の弱い所を刺激すると、甘い声が漏れる。
ここ最近はこの声が更に甘くなった様に感じていて、己のモノはその声に呼応する様に膨らみを増して行く。



「……っ」

丁寧に時間をかけてやりたいが、保ちそうにない。


「悪いがもう入れるぞ」

時間をかけるつもりはない。
手っ取り早く終わらせなければ己の理性が保たれない事は分かっている。

狙いを定め、奴の中へと欲望を挿入する。


「…… っ、ん」

久しぶりに入る奴の中はやはり熱くて俺を容赦なく締め付ける。

「くっ…..」

気を許せば持っていかれそうで、一旦息を整えゆっくりと中へ入っていく。

「ぁっ……」

いつもなら俺を酔わせ夢中にさせる奴の甘い声も、今日は俺を破滅へと導く妖魔の声の様に聞こえる。

(集中しなければたちまちに暴走しそうだな)


「動くぞ。辛ければ言え」

そう言いながらも、辛いと言われても精を吐き出すまで止められる自信などはなかった。
それ程に紗彩の中は居心地が良く我を忘れてしまうからだ。


「ん、」


女に、性的欲求以外に興味を示さなくなったのはいつからなのか…、

弱いくせに己の欲望ばかりを口にする女というものには、幼き頃より辟易していた様に思う。

温もりが欲しいと唯一思った母は、物心ついた時からおいそれと会えぬ存在であった。
だがそれは俺だけで、俺以外の兄弟は、母や父のいる城で何不自由なく笑って暮らしていた。

それでも父はまだ俺が織田家を継ぐのだと厳しいながらに期待をかけてくれていた。
だがそんな父も死に、俺が家督を継ぐと、織田家の均衡はたちまちに崩れ、兄弟や叔父が次々と敵に回った。そして誰よりも味方でいて欲しかった母上は俺を選ぶことはなく、俺が他の兄弟の手にかかり死ぬ事を容認した。

最早己以外誰も信じられなくなった。



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