【IQ2】水を被るとフォーゼになっちゃうふざけた体質な月島
第1章 4月
一時間後
「(月島さん、大丈夫かな)」
皆持ちよりの酒をしこたま飲み、すっかり出来上がっていた
寝室で息を潜めている筈の月島の事が気になる
鯉「ところで、あん犬っころはちゃんと捨てたようじゃな」
尾「犬?」
鯉「昨日ごみ捨て場で汚い犬を拾ってな、綺麗にして飯まで食わせてやったわ」
「何で音がやったみたいな言い方してんの?
あんた文句言ってただけじゃん」
杉「何それ、いい話…!」
何と説明しようかと思っていると、白石が飛び付いてきた
白「俺もちゃんの犬になりた~い!
わんわん!」
「ぎゃー!酒臭い!」
鯉「離れんか馬鹿すったれ!」
杉「飲みすぎなんだよ!」
鯉登に引っ張られても杉元に殴られても、それでも白石は抜けません
その時、白石の頭に何かががぶりと被りついた
「ムン!」
白「あいだだだだ!!」
予想外の痛みに白石が離れる
「ムンちゃん!」
「ムン」
杉「これが言ってたわんこか」
鯉「ちっまだ捨てとらんかったんか
猫可愛がりしよってからに」
「はわわわもふもふぅ~!」
「ムグゥ…」
杉「あれ可愛いがってる?
締め付けてるように見えるけど」
見られてしまっては仕方無いので、説明を始める
「実は…このわんこは鶴見社長の犬だったの!(嘘)」
尾「だから今日会社に連れてきてたのか」
「でもオリガちゃんと喧嘩して、今は一緒に住みたくないらしくて、オリガちゃんの気が済むまで預かってくれと言われました(嘘)」
鯉「なんと、そんな事情ならおいが預かったのに!
おいん家に来い、いぬこう!」
鯉登が手を差しのべるが、犬島は膝の上から動かなかった
「ムン」ぷいっ
鯉「キエエッ!
生意気ん犬じゃ!」
「ちょうなのぉ~嫌なのぉ~」
杉「ちゃんキャラ違うくね?」
白「動物や赤ちゃんに対してあぁなる人間っているよな」
尾「キメェ」