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【IQ2】水を被るとフォーゼになっちゃうふざけた体質な月島

第1章 4月



「本当にすまん、出ていく!
タオル借りるぞ!」


ざばぁ、と月島が目元を手で隠しながら出ていった


「わぁ、大きい」

「何がだ!?」


とりあえず鯉登達が勝手に置いていったスウェットを貸した
正座する月島と膝を付き合わせる


「本当にすまん
こんなことになってしまって…」

「いえ、それはまぁ
それよりも聞きたいことだらけなのですが」

「そうだな、何でも答えるから聞いてくれ」


裸を見たことを相当気にやんでいるのだろう
落ち込んでしわしわの月島さん可愛いんですけど、推せる
おず、と右手をあげて質問してみる


「その服の下、ノーパンですか?」

「本当に聞きたいことはそれか?」





会社

「おい谷垣、はどうした」

「自分はまだ見ていません
恐らく寝坊かと…」

「ッチ、ちょっと外回りついでにあの馬鹿起こしてくるか」


が出社しないことに尾形は非常にイラついていた
その時、営業部に人が入ってきた


「遅れてすみませーん!」

「!」

「お前遅刻した上にその犬は何だ?
舐めてるのか?」

「いや、緊急事態なんですよ!
とりあえず鶴見社長のとこ言ってきます!」

「は?待てこら!」


鞄を机に奥や否や、颯爽と営業部を後にする
尾形の怒鳴り声が響いた


「こんこん入ってもよろしいでしょうか失礼しまーす」

「まともにノックする気無いだろ
僕と鶴見社長の一時を邪魔するなよ」

「やぁくん、どうした?」

「鶴見社長!
見て貰いたいものがあります!」


両手を伸ばし、犬島を鶴見に見せる


「犬?」

「ムン」

「ちょっと宇佐美さん出ていって下さい」

「は?◯すぞ」

「………ふむ
宇佐美すまん、席を外してくれるか」

「はい篤四郎さん♥️」


事態が急を要することを察したのか、聡い鶴見は宇佐美に退出を促した
大人しく出ていき、部屋は二人と一匹になる


「これで良いかな?」

「ありがとうございます
今から見ることは信じがたいと思いますが、落ち着いて見てください…」

「ムン…」

「……わかった」


給湯室から拝借してきたお湯入りのヤカンを持ち上げる

部屋に緊張が走りごくり、と全員が唾を飲んだ


「………」

「………」

「うぇへへ~い」

「ムン(早くしろ)!」
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