【IQ2】水を被るとフォーゼになっちゃうふざけた体質な月島
第2章 5月
「うおおおーー!!」
消防車のホースをプールに差し込むと、後ろで隊員が待機していたのだろう、一気に水が噴射された
波ひとつ立っていなかったプールは、水の勢いで嵐の海のように水面がうねりを見せ、津波が起こった
波が白石や杉元達にかかる
白「冷たい!」
ア「見ろ、杉元
ワニだ!」
ワニが波に流され、杉元達の元へ流れてきた
杉元が両手拳を思い切り握り締める
杉「俺は不死身の杉元だぁ!!」
素早くワニの背中に乗り込み、クラッチをかます
ワニはボキボキ、と音を立てて倒れこんだ
ア「やったぞ杉元!
今晩はワニ鍋だ!」
一方プールでは、水温が充分に下がったことを確かめたが犬島を探していた
するとアスレチックの陰から白い犬が犬かきをしてこちらへ向かってきていた
「ムンちゃん!」
「ムン!」
二人は抱き合って再開する
「(色んな意味で)無事で良かったです!」
「ムン」
しばし余韻に浸っていたかったが、会場はワニやらプールの波やらで大パニックになっていた
二人は顔を見合わせる
「……、逃げましょう」
「ムン」
白石や杉元、アシリパと合流して4人と一匹は混乱に乗じて逃げた
白「俺の賞金が……!」
ア「風俗に行かずに、まともに働いて返せ」