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【IQ2】水を被るとフォーゼになっちゃうふざけた体質な月島

第2章 5月



夜、家

二人でソファに座り、テレビを見ながら今日を振り返っていた

「今日は本当に助かった、感謝する」

「いえ、そもそも白石が悪いんですよ
でもワニはびっくりしましたねー」

「全くだな、そう言えば杉元がワニを持って帰っていたが、あれどうしたんだ?」

「アシリパちゃんのお店でオハウにして食べたらしいですよ」

「……凄いな」

「逞しい人達です」

「そうだな」

「ところで、どうして出る気になったんですか?」


出るつもりはなさそうだったのに、急にやる気を出したことに疑問を持っていた
白石を助けるためでは無さそうだったので、理由を聞いてみる

月島は、照れ臭そうに頭をぼりぼりと掻いた


「あー、なんだその……

副賞が水族館のチケットだっただろ?」

「そうでしたね」

「には助けて貰ってるからな
礼がしたいと思って……でも俺が何か買っても気使うだろ

だからチケットなら貰ってくれるんじゃないかと思ってな」

「月島さん……」


自分のためだったのか
嬉しさと気恥ずかしさで、心の奥がむずむずするのを感じた


「嬉しいです……ありがとうございます」

「いや、結局取れてないからな」

「行きたいです、月島さんと」

「え、それは……どっちの俺と」

「え?」

「いや、人間か犬か……ほら、チケットを買う都合があるからだな!」

「ど、どっちでも良いですよ!」

「そ、そうか……どっちでも良いのか」


心なしか月島さんの表情が落ちたように感じた


「まあ、館内はペット禁止だから二枚買うかな」

「はい、楽しみにしてますね!」

「それは良かった……ははは」




余談であるがワニは鶏肉に近い食感で大変美味しく、ごとりは大変喜んだそうな

ちなみに白石は借金を一気に返そうと、競馬場へ駆け込んだらしい
それで有り金全額負けて、借金は倍に膨らんだそうな

めでたしめでたし
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