【IQ2】水を被るとフォーゼになっちゃうふざけた体質な月島
第2章 5月
「おーっとムンちゃん、足を止めてしまった!
ご安心下さい、もしアスレチックから落ちてしまっても、下は温かいお湯なので風邪はひきません!!」
「「(安心できるか!)」」
犬島はお湯で人間になる
つまり
犬島落ちる
↓
月島になる
↓
月島は裸
↓
怪奇!すっぽんぽんおじさん、公衆の面前に現わる!!
「「(ヤバい!!)」」
流石の犬島も引き返そうとした
しかし白石が回転した体を持ち上げた
白「ちょっとどうしたの~困るよ~」
「ムンムン!(困るのは俺だ、真っ裸だぞ!)」
白「何々?もしかして泳げない?」
「ムン(それで良い、棄権させてくれ)」
犬島が白石の言葉に、激しく首を縦に振る
白「そっかぁ~、それは困ったねぇ
でも、落ちなければ大丈夫!
それ、行ってこ~い♪」
「!?」
白石は犬島をプールへと投げた
犬島は何とか体を翻し、アスレチックへと着地する
「ムヴヴン!」
「月島さぁん!!」
杉「え、月島部長?
どこにいるの?」
思わず月島の名前を叫ぶと、同じ会社の杉元が反応した
「あっ、えーとえーと、見間違えた!
あの人月島さんに似てて!ハハハ!」
ア「月島は店に来たことがあるが、あんな貧相な体つきじゃなかったような気がするぞ?」
「あっれー、そうだっけ!?
いやー間違えた間違えた!ハッハッハ!」
杉ア「「?」」
そうこうしている間に、犬島はそろそろとアスレチックを進んでいた
「ムン…(これはマズいぞ、落ちたら猥褻物陳列罪で逮捕だけでなく、杉元経由で会社まで知れ渡るじゃないか
落ちるわけにはいかないが、このアスレチックが不安定な上に濡れていて滑りやすい…!)」
何度も転けながら渡る姿に、度々歓声や悲鳴が上がった
水上アスレチックのゴールが見えた
「ムン(なんとか落ちずに済みそうだ
集中、集中!)」
「ムンちゃん、素晴らしい検討です!
さあ、アスレチック最後の障害がそろそろやってきます!」
実況者が話し終わると突然、犬島の目の前の水面が激しく揺れ出した
「「!?」」
瞬間、プールの中からワニが飛び出してきた